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タルト・ブルダルー 

カテゴリ:パイ生地の菓子

タルト・ブルダルー【仏:Tarte Bourdaloue】

タルト・ブルダルーとは、生地にアーモンドクリームを流し込み、その上に果物を乗せて焼いたタルトである。
特に洋梨を使用したタルト・ブルダルーは、Tarte aux poires Bourdaloue(タルト・オー・ポワール・ブルダルー)と呼ばれる。poires(ポワール)とは、フランス語で「洋梨」を意味する。

一般的に、ブルダルーはアーモンドのクリームの上に果物を乗せ、表面に砕いたマカロンと溶かしバターをかけて焼き色を付けたものである。
これをタルト生地の上に作ると、タルト・ブルダルーとなる。

歴史と由来

「ブルダルー」という名前の由来には次の2つ説がある。

1.19世紀末~20世紀初頭のパリが繁栄していたベル・エポックの時代に、ブルダルー通りにあった菓子店で売られていたからという説。
Faquelle(ファスケル)、またはLesserteur(レセトゥール)という名のパティシエが考案したといわれている。

2.長い説教で有名であったイエズス会の説教師Louis Bourdaloue(ルイ・ブルダルー)にちなんで命名されたという説。
彼はブルダルー通りに面した教会で説教を行っていた。

ルイ・ブルダルーは1704年没であるため、タルト・ブルダルーの由来である2つの説には約200年の開きがある。
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